Tomoya Ishibashi

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現代における生命観や自然観をテーマに創作活動を行う。

作品

金魚解放運動 (2012~)

 

DM親子_tri_red交配第一世代の金魚が成長したもの(左)とその母

  

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第二世代までの家系図

 

金魚を可愛いという人がいる。また金魚を奇妙だという人もいる。金魚解放運動の目的は金魚という人工物をフナに改造することによって彼らの「野性」を取り戻すことである。

金魚はフナに出発し、1700年間の品種改良を経て今日の姿を獲得した人工生命体である。彼らは完全に愛玩を目的としてデザインされており、その姿形から彼らの多くは自然環境下で生き抜く力を持たない。そこで彼らの「野性」を取り戻すべく、金魚に逆品種改良を施しフナの姿へと逆行させ、人間の手から解放することを試みる。

金魚に刻まれた美意識と欲望を反転させるこのバイオ政治活動は、我々を再び、かつて繰り広げられた人類と金魚との愛憎劇へと誘うであろう。

 

 

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【生命美学展】早稲田大学63号館、2012年10月18日ー28日
水槽と生体を用いたインスタレーション.水槽は家系図状に配置され,
鑑賞者は世代間の変化を間近で観察できる.

 

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【バイオメディア・アート展】アキバタマビ21,2013年2月23日ー3月24日
映像インスタレーション.水槽に見立てられ家系図状に配置された3つのディスプレイには
各世代の様子とドキュメンタリー映像が映し出される.

 

 

Revital HgS (2013)

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18世紀まで、鉱物を動植物と同じく生命体の一種として捉える見方が存在していた。錬金術師達は鉱物を原材料に、そこに内在する生命力を操作することで不老不死の霊薬や黄金、あるいは生命体そのものを創りだそうとした。その後生物学の登場とともに鉱物はその生命を失ったが、かつて、彼らは確かに生命を帯びていた。

ここでは現代の生物学実験室において、かつて錬金術師達が夢見た光景の復活を試みた。ここで鉱物に対して施される実験操作は、現代科学の視点から見ればほとんどナンセンスである。しかし、コンタミネーション(試料汚染)や取り違えといった初歩的なミスによって偶発的に得られた実験結果は、我々の能動的な解釈とイマジネーションを通して、再び鉱物にかすかな生命の予感を与える。

ここで用いた鉱石〈辰砂〉は硫化水銀(HgS)からなり、高温で熱することで水銀を取り出せる。水銀は常温で液体として存在する唯一の金属であり、他の金属と結合して様々な物質に変化し、そのあとでも容易に純粋な水銀を取り出せるといった変幻自在な性質を持つ。その不思議な性質から、辰砂は古今東西の錬金術の原材料としてよく用いられた。

 

リサーチ

バイオテクノロジーを用いた芸術作品について
近年,遺伝子工学や分子生物学の技術を直接用いたアート作品が世界的に増えつつある。これらは2000年頃から現れ,バイオアート,バイオメディア・アート,バイオロジカル・アートなどと呼ばれている。作品の多くは論争喚起的なもの,倫理的な危うさを前面に押し出したものが多いように見受けられる。20世紀以降の美術が持つ問題提起的な側面と生命操作に共なう危険性との相性の良さから,このような偏りが生まれているものと考えられる。私はこの類のアート作品は,倫理的な問題を取り扱うとともに,分子生物学時代の生命観の探求として,また,生物・生体組織の表現メディアとしての性質・歴史の探求として機能することが望ましいと考えている。

プロフィール

石橋友也
1990年生まれ。2014年早稲田大学大学院卒業(理工学術院 電気・情報生命専攻)卒業
2011年よりmetaPhorestに参加

受賞
2013 第19回 学生 Campus Genius コンテスト 優秀賞
2014 第18回 文化庁メディア芸術祭 アート部門 審査委員会推薦作品

展示
2012 生命美学展(早稲田大学63号館)
2013 バイオメディア・アート展(akibatamabi21)
2013 生命美学オープンラボ第二期(NTT インターコミュニケーション・センター)
2013 第19回 学生 Campus Genius Meeting(蔵前 Mirror)
2014 マテリアライジング展Ⅱ(東京藝術大学陳列館)
2014 石橋友也の勝手に回顧展(曼荼羅美術館)
2015  オントロジカル・スニップ展(HIGURE 17-15 cas)
2015  藝術家博覽會(Taipei Expo Park Expo Dome,台湾)
2015  チリ・メディア・アート・ビエンナーレ 文化庁メディア芸術祭企画展(チリ国立美術館,サンティアゴ)
2016 メディア芸術祭青森展 まぼろし村と、あなたとわたし(青森県立美術館)

Goldfish Liberation Movement (2012~)

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Goldfish has been selected through human desire-based aesthetic selection for 1,700 years from their ancestral origin of a crucian carp. They cannot swim well, and their coloring is disadvantageous against predators. Therefore, they cannot survive under “natural” environment any longer. The challenge, which brings the goldfish to reacquire their “wildness” by regaining the characteristics of the crucian carp, is the Goldfish Liberation Movement. This biopolitical activity inverting both human aesthetics and flow of time will lead us into old love-hate dramas between human being and the goldfish.

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Revital HgS (2013)

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The mineral was sometimes regarded as a kind of organisms as well as animals and plants until the 18th century. Alchemists tried to transform minerals into gold, the elixir of life and even creatures by manipulating their “vitality”. When modern biology and chemistry became influential, minerals lost their life. However, to be sure, they were tinged with a nuance of life once.
In the current project we tried to reacquire view scenes dreamed by ancient alchemists in a contemporary biological laboratory. The experiments performed on minerals here are almost nonsense from the viewpoint of current sciences. Nevertheless, the results caused by contamination and mistakes would provide a faint presentiment of life again through our active interpretations and imaginations.
A mineral “Cinnabar” which we employed here consists of mercury sulfide (HgS), from which mercury metal can be produced by heating. Mercury is the only metal that is liquid under standard conditions at room temperature, bound to other metals to be transformed into various compounds, and even after this the mercury can be easily purified again with simple procedure. Such outstanding characteristics of cinnabar have fascinated ancient people, to be used as a raw material of western and eastern alchemy.

 

 

Biography

  • 1990 Born in Japan
  • 2008 Entered Department of Life science and medical bioscience in Waseda University
  • 2012 Entered Department of  Electrical Engineering
    and Bioscience in Waseda University (metaPhorest)